名作は遅れてバズる
発売1年後に話題になった同人誌355作を検証する
同人誌は、発売直後に売れるものだと思われがちです。ところが実際のバズを追いかけていると、 何年も前に出た作品が、ある日突然Xで拡散されるという現象がたびたび起きています。 まんバズ堂が記録している977作品のバズを発売日と突き合わせると、 その規模がはっきり見えてきました。
発売から1年以上たってバズった作品は355作
Xでの話題化(=まんバズ堂がバズを検出した日)が、発売日から1年以上あとだった作品は 355作ありました。発売から1か月以内にバズった「新作バズ」が230作なので、 遅れてバズる作品のほうがずっと多いことになります。 内訳を経過年数で分けると、次のようになります。
| 発売からバズまで | 作品数 |
|---|---|
| 1〜2年 | 145作 |
| 2〜3年 | 61作 |
| 3〜5年 | 79作 |
| 5年以上 | 70作 |
1〜2年で拡散されるものが最も多いものの、2年以上たってからバズった作品も59%を占めます。 いちばん時間がかかった例は「こんなに優しくされたの」で、 発売から12.7年後にようやく話題になりました。 発売から時間がたっているからといって、その作品が話題になる可能性が消えるわけではない、ということです。
実際に「遅れてバズった」作品
まんバズ堂が記録した遅延バズのうち、反響の大きかった作品です。 それぞれ「発売から何年後にバズったか」を添えています。
- J〇姪っ子の弱味を握った日〜ママ編〜
- ふたなりな事が友人にバレていて…
- 妹、めっちゃエロい。
- 【実話】童貞マチアプ体験記!冴えないエンジニア(23)が愛を証明するまでwww
- 勝ち気な母親を俺が雌にします
- 落暉対酌
なぜ旧作が今になってバズるのか
遅延バズには、いくつかの典型的なきっかけがあります。まんバズ堂で追える範囲でも、次のようなパターンが見られます。
- 続編・シリーズの新刊が出た。新刊がバズると、過去作までさかのぼって読まれ、まとめて拡散される。
- 作者の別作品がヒットした。名前が知られたことで、旧作が発掘される。
- 誰かの「これ good」ポストが起点になった。1件の紹介ポストが伸び、埋もれていた作品に光が当たる。
- セール・値下げのタイミング。安くなったことが購入と感想投稿のきっかけになり、連鎖する。
共通するのは、作品の良し悪しと「バズる時期」は別物だということです。 面白い作品でも、発売時にたまたま人目に触れなければ静かに埋もれ、 数年後のきっかけひとつで一気に表に出てくる。遅延バズは、その「再発見」の記録でもあります。
埋もれた名作の見つけ方
「発売が新しい=話題」ではないなら、新着だけを追っていても名作は拾えません。 まんバズ堂を使って旧作の名作を掘るなら、次の見方が有効です。
- バズランキングを見る。発売日ではなくXでの反響順なので、 旧作でも実際に話題になった作品が上位に並ぶ。
- 気になった作品のサークルページから、同じ作者の過去作をたどる。遅延バズは作者単位で連鎖しやすい。
- セール中の作品をチェックする。値下げは再拡散のきっかけになりやすく、 名作が安く手に入るタイミングでもある。
本記事の数値は、まんバズ堂がFANZA(DMM)公式APIとXでの検出をもとに毎日更新しているデータに基づきます。 作品数は集計時点のもので、データの更新に応じて変動します。